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縫製こぼれ話 2
~ヒート素材って本当に温かいの?~

2017年10月31日  縫製工場 発

あたたかい服を着た人のイラスト冬に向けて、「ヒートテック」などの「ヒート素材」の肌着を着る機会が多くなると思います。
先般のこのホームページの会議の席上でメンバーより「ヒートテックなどのヒート素材って本当に温かいの?」という質問を受けました。筆者は「気のせいです。」と答えたのですが、正確に言うと半分は「気のせい」で、半分は本当に温かいのです。

ではここでヒート素材のメカニズムを説明します。
水が蒸発する時には、周りから熱を奪いその周りの温度は下がります。気化熱現象ですね。
その逆に水蒸気が水に戻るときには熱を周りに与えます(吸湿発熱)。この原理を使い、冬場に人がかいた蒸気化した汗が水に戻るときの熱を、肌着の肌の近くで蓄えさせます。
この時に混紡されているアクリル繊維が保温効果を発揮し、水分は、水はけの良いレーヨン繊維の毛細管現象を利用して肌着の外側へ効率的に運ばれ、気化熱として奪われる熱を最小限に抑えます。
この微妙な熱バランスでヒート素材の機能は保たれています。

ここで重要なのが大量の汗をかかないこと、ヒート素材が肌に密着していることです。
寒そうな女性のイラスト大量の汗は蓄えられた熱と奪われる気化熱のバランスがくずれ、普通の衣類と同じように体温を奪われることになります。

また混紡されているポリウレタンの伸縮性が、衣類を肌に密着させ肌の近くで効率的に吸湿発熱をさせます。

運動量が多いなど汗を多くかく時の着用、ブカブカのヒート素材の肌着を着用することはヒート素材をうまく活用出来ていないことになります。

長距離を早足で歩く筆者には不向きで、温かさは「気のせい」との発言になりました。皆さんも上手にヒート素材を利用して、温かい冬をお過ごしください。

参考までにユニクロのヒートテックの混紡率は下記のようになっております。
ポリエステル35% レーヨン33% アクリル27% ポリウレタン5%

また最近はより温かくなった高機能素材の「ヒートテック ウルトラウォーム」が発売されたそうです。

東京都葛飾福祉工場 縫製課



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